たまにイオンで「G.G感謝デー」とかのPOPを見かけることがありませんか?
調べてみたらGrand Generationの頭文字を取ったらしいけど最初に見たときに私が思いついた読み方が
「ジジイ」
まさかジジイ向けのキャンペーンだからGGにしたとは思いませんが
「ずいぶん攻めたネーミングだな。
絶対に俺の他にもジジイと読む人いるぞ。
じゃーレディースはBB?」
皆さん「ジジイ」と読みませんでした?
というわけでジジイのお話。
ジジイの前に「○ソ」が付くんですから私の父の話です。
夕方に実家に行くと両親二人とも居間にいて照明もつけずにTVだけついている、という光景を何度も見かけえてました。
二人とも戦前の生まれですから倹約が染み付いているのかもしれませんがなんともうすら寂しい感じがしてイヤなんです。
「電気くらい点けろや」
と言うと母は
「立つのが億劫で…」
彼女も年齢のせいか立つのに膝に痛みがあるんです。
立つたびに
「痛たた…」
と膝に手を当てます。
そのたびに
「ジジイ、なんで一言『俺が』と言えねえんだよ」
(心の声)
とムカつきます。
先日も薄暗い居間にいるので私が点灯したら蛍光灯も古ぼけている上に内側と外側の色が違うことに気が付きました。
「こりゃもう替えるようだな。
今度買ってくるよ」
翌日の昼休みに会社近くのホムセンへ。
ピンキリですがほら、私いま人生でイチバンお金を持っているのでピンを。
(自分用ならキリにします)
あら、ピンだといい値段だわ。
この金額出すならLED買えるよな。
これもピンキリなんですが
「どうせならリモコン付きで一式買ってやるか」
これなら母も立たずにすむもんね。
そこでまた考える息子。
「でも年寄は少しでも運動させといた方がいいのか?」
分からないことはプロに聞け。
看護師さんに聞いたら
「寝るわけでもないのに暗いとこにいるとボケる。
一日一回や二回立つことが減るよりリモコン買っちゃれ」
との御宣託。
ネットで注文したものが今日届いたのでさっそく取り付けてきました。
「わー明るい」
母は素直に喜んでくれたんですが気に入らねえのがGG。
「管だけでいいのに」
文字にすると伝わらないでしょうが彼特有の
「余計なことしやがって」
な口調。
カチン
「LEDのほうが電気代もかかんねえんだからいいだろうよ」
たったこれだけのことで親子バチバチ。
というより私がムカムカ。
とっさに電気代のことを口にしたのは内心点灯しないのも電気代を気にするGGの指図と思っていたから。
GG、TVのコンセントまで抜きやがる。
倹約家といえば聞こえはいいんですが私の価値観からすれば吝嗇に分類されます。
彼一人で働いて私は大学、妹は専門学校に送り土地を買い家を建てたんですから倹約もしなければならなかったでしょう。
私達を育ててくれたことは感謝しています。
時代が違うとはいえ私に同じことができるか、と聞かれたらとても無理だと思います。
だからこそ残り少ない人生を少しでも快適に過ごさせてやりたいとも思うんですが…
もしかしたら私の中に
「〇〇してやってるのに」
なんていう善意の押しつけがあるのかな?
父ひとりならそんなもん押し売りする気があるはずもないと思うんですけどねえ。
とにかくどうしてもあの人だけはダメなんだよなあ。
おふくろ、頼むから親父より長生きしてくれ。
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